>>1 複雑性PTSD(C-PTSD)に関する研究が進むにつれて、単に「トラウマを治療する」のではなく、「トラウマを防ぐ」ことの重要性がより明確になってきています。
トラウマが認知機能にまで影響を及ぼし、日常生活や回復力に深刻な問題を引き起こすなら、そもそもトラウマを未然に防ぐ方が、個人にとっても社会にとっても負担が少ない。
トラウマ予防が必要な理由
1. トラウマは長期的な影響を与える
• 認知機能の低下、精神疾患のリスク増加、人間関係の困難、身体的健康への悪影響(慢性疼痛や自己免疫疾患のリスク上昇)などがある。
2. トラウマが発生してからの回復は困難で時間がかかる
• PTSDやC-PTSDの治療は長期にわたり、完全に回復できない場合もある。
3. 社会全体のコストも高い
• 精神医療費、労働生産性の低下、犯罪やDVの連鎖など、社会的な影響も大きい。
具体的なトラウマ予防策
• 子どもの発達環境の改善(虐待防止、安定した養育環境の確保)
• 学校や職場でのメンタルヘルス支援(いじめ・ハラスメント対策)
• 災害・犯罪被害者への早期介入(トラウマインフォームドケア)
• 社会全体の意識改革(「メンタルの強さ=我慢」ではなく「適切なサポートがあるべき」という価値観)
すでに一部の国や機関では「トラウマインフォームドケア」の導入が進んでいるけど、もっと広い視点で「社会全体がトラウマを予防できる仕組みを作る」ことが、日本においても必要です。
トラウマストレスが認知機能を低下させることが確定しています。(被害者の先天的障害ということにしてきた発達障害理論破綻)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39882167/