
「体育館で雑魚寝」は今回も変わらず...自然災害の多い日本で、避難所の劣悪な環境が改善されないワケ(webマガジン mi-mollet) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2803ae529eebf22b701dbf1aac1190e32c7d61d?page=1
筆者は「被災したのだから厳しい環境なのは当たり前」という、日本人の前近代的な価値観が大きく影響しており
これが各種施策の実施を阻んでいるのではないかと考えています。
災害が発生すると被災地には寄付が寄せられますが、日本では、汚い古着などが大量に送られてくるケースがかなりあるそうです。
こうした行為を行う人が存在しているということは、「被災者なのだから、薄汚れた古着でも有り難く感じるべきだ」という価値観が存在していることを伺わせます。
今回の地震でも、衛生材関連の業界団体が8万枚の生理用ナプキンを被災地に送りましたが、信じられないことにネット上では
「水や食料を優先すべきだ」「女性だけが寄付を受け取れるのは不公平だ」という意見が飛び交っていました。
これもごく一部だとは思いますが、それにしても、ここまでくると、もはやグロテスクな領域といえるでしょう。
貧困や災害までも自己責任であるならば、政府が行っている景気対策や社会保障制度もすべて不必要ということになってしまいます(こうした支援は一切必要ないと豪語できる人など、超富裕層でもない限りいないはずです)。
ごくわずかな支出を確保するだけで、災害発生時には国民の誰もが相応の避難生活を送ることができます。お金というのはこうしたところにこそ支出すべきものでしょう。