6千年前の頭骨「最古の津波被害者」…南太平洋
2017年10月26日 18時52分
http://sp.yomiuri.co.jp/science/20171026-OYT1T50153.html?from=ytop_ylist
パプアニューギニアで見つかった約6000年前の人類の頭骨(ロイター)
【ジャカルタ=一言剛之】オーストラリアの研究チームは25日、南太平洋のパプアニューギニア北部で見つかった約6000年前の人類の頭骨が「世界最古の津波被害者とみられる」との研究結果を発表した。
米科学誌プロス・ワンに掲載された論文によると、頭骨はパプアニューギニアのトリチェリ山麓の小川で1929年に発見された。
この地域では、1907年以降、少なくとも7回の津波が観測されており、98年の津波では2000人超が犠牲になった。
豪ニューサウスウェールズ大による研究チームが、頭骨の見つかった場所の地層などを調査したところ、約6000年前に津波が起きていたことが確認され、津波で死亡した可能性があると結論付けた。
津波以前に埋葬された可能性も示している。胴体が見つかっていない理由として、ワニに食べられたためと推測している。1998年の津波で犠牲になった遺体の多くはワニに食べられて回収できなかったためという。
2017年10月26日 18時52分
http://sp.yomiuri.co.jp/science/20171026-OYT1T50153.html?from=ytop_ylist
パプアニューギニアで見つかった約6000年前の人類の頭骨(ロイター)
【ジャカルタ=一言剛之】オーストラリアの研究チームは25日、南太平洋のパプアニューギニア北部で見つかった約6000年前の人類の頭骨が「世界最古の津波被害者とみられる」との研究結果を発表した。
米科学誌プロス・ワンに掲載された論文によると、頭骨はパプアニューギニアのトリチェリ山麓の小川で1929年に発見された。
この地域では、1907年以降、少なくとも7回の津波が観測されており、98年の津波では2000人超が犠牲になった。
豪ニューサウスウェールズ大による研究チームが、頭骨の見つかった場所の地層などを調査したところ、約6000年前に津波が起きていたことが確認され、津波で死亡した可能性があると結論付けた。
津波以前に埋葬された可能性も示している。胴体が見つかっていない理由として、ワニに食べられたためと推測している。1998年の津波で犠牲になった遺体の多くはワニに食べられて回収できなかったためという。