再デビュー戦の有力候補地は日本!? ボクシングの元世界ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏(53=米国)がリング復帰を宣言したことで、日本の格闘界が色めき立っている。
すでに昨年からタイソン氏の身辺調査を進めている格闘技団体は、新型コロナウイルス禍終息のタイミングを見計らって正式オファーを出す方針だ。今度こそ本当にレジェンド招聘は実現するのか――。
世界の格闘技関係者がその動向に注目しているのがタイソン氏だ。11日(日本時間12日)に自身のインスタグラムに新たな動画をアップ。
ミットめがけて強烈なパンチを打ち込む迫力満点の映像で、動画の最後には「アイム・バック(俺は帰ってきた)」と宣言したからだ。
先週も動画でトレーニングの様子を公開し、慈善事業への寄付を目的にエキシビションマッチを行う可能性を口にしたばかりだった。
2005年にリングを去って以来となる復帰に言及したことで、各国メディアでも、その舞台と対戦相手についての報道が過熱。
ただ、米国では州ごとに規定が違うものの、年齢などからアスレチックコミッション(格闘技の興行を認可する組織)の許可が出ない場所もある。
そこで復帰戦の舞台として浮上しているのが日本マットだ。ある有力団体の幹部は「日本に呼びたいし、十分可能性はありますよ」と語る。
すでに米国の格闘技団体を通じ“売り込み”があったという。
対戦相手として有力視されるのが、元3団体統一ヘビー級王者のイベンダー・ホリフィールド氏(57=米国)だ。
昨年10月には格闘技イベント開催を手掛ける「ホリフィールド・ジャパン」を日本に設立し、自らもエキシビション戦に出場するプランを披露。
1997年に起きた「耳かみ事件」の“加害者”であるタイソン氏との再戦を熱望しているとされる。
またエキシビション戦であれば、RIZINなどで活躍する日本人ファイターも候補に入ってくるだろう。
一方で気になるのはファイトマネーだ。18年大みそかに“キック界の神童”那須川天心とエキシビション戦を行った5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(43=米国)は、
約10億円を稼いだと暴露しているが、同団体幹部は「メイウェザーほどかからない。(報酬は)2〜3億円だろう」と見ている。そして最大のネックとされるのが入国問題だ。
タイソン氏は暴行事件やコカイン所持疑惑で逮捕されたことがあり、世界で最も有名なトラブルメーカーとしても知られる。
日本の格闘界では過去に何度か「タイソン参戦」が発表され、立ち技格闘技イベント「K―1」も旧体制時にオファーを出したことがあるが、
過去の犯罪歴のために来日がかなわなかった。そのため「現在、入国が可能なのか調査しています」(同)という。
国内の格闘界は世界を襲った新型コロナウイルス感染拡大の影響でイベントの中止・延期が相次ぐなか、終息後を見据えたビッグイベント開催に動き始めている。
ただし、タイソン氏招聘の動きは日本だけではない。海外メディアによると、オーストラリアのプロモーターがファイトマネー1億円でエキシビション戦への出場を打診したとされる。
今後も各国で争奪戦が起こることは必至。コロナ禍のさなかに起こった“タイソンフィーバー”はまだまだ続きそうだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200514-01852164-tospoweb-fight
5/14(木) 16:40配信