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2017/09/06(水) 09:57:35.40ID:CAP_USER海釣り用配合エサ「アミ姫」が、大ヒットしている。
フルーティーな香りで、手を汚さずに使えるチューブタイプ。
初心者の女性や子供にも扱いやすいと評判だ。
開発を手掛けた女性チームのメンバーは
「このエサをきっかけに、多くの人に魚釣りの楽しさを知ってもらいたい」と期待を込める。
■香りに特長
「アミ姫」は、堤防や海釣り公園で手軽に楽しめる「サビキ釣り」のコマセ(魚を集めるためにまくエサ)として開発。
サビキ釣りは、コマセを入れる小さなカゴと複数の針が付いた仕掛けを海に投げ入れ、
竿を振ってコマセをカゴから出しながら、寄って来た魚を釣る手法だ。
アミ姫の原料は、エビ状の生物「ツノナシオキアミ」(通称・アミエビ)を使用。
通常は強烈な臭いを発するが、食品用の香料を配合しフルーティーな香りに仕上げた。
チューブタイプなので、手を汚さず簡単にしぼり出せる。
その上、エビの粒がしっかりとしており、魚が釣れやすい。
常温製品で解凍するなどの手間はかからず、保存性にも優れている。
■釣り人を増やす
2014年、女性の目線で「釣り人を増やす」というテーマのもと、女性社員12人でプロジェクトチームを立ち上げた。
「社内チーム」と「社外チーム」に分かれ、社内外を対象にしたアンケート調査や海での実地調査などを行い、
多くの人に釣りを楽しんでもらう方策を考えた。
その一環で「アミ姫」が誕生した。
社内チームのリーダー秋山寿津美さん(製造課)は、
「社内の男性はたいてい釣りが好きだが、女性はやらない人が多い。
男性社員に付き添ってもらい、みんなでサビキ釣りに行ったら、エサが臭くて使いにくかった。
釣り人の拡大には、女性や子供でも気軽に釣りを楽しめるエサが必要だと感じた」と振り返る。
開発担当の高山恵美子さん(研究開発課)は
「一番苦労したのは、魚が良く釣れるようにエビの形をしっかりと残すこと。
製造部門と何度も話し合い、試行錯誤を重ねた。
臭いはフルーツ系を目指し、何種類もの素材の中からエビの臭いと相性の良い香りをみんなで選んだ」と明かす。
■売り上げは目標の3倍
ネーミングやパッケージにもこだわり、約1年かけてようやく「アミ姫」が完成。
今年4月に発売すると、ネットや口コミで話題となり、注文が殺到した。
売り上げは目標の3倍を超え、生産が追い付かない状況という。
同社は400種類以上の釣りエサを製造。
加工エサの国内出荷金額は8割超と、圧倒的なシェアを誇る。
岡田信義社長は「女性の力を結集し、素晴らしい製品を作ってくれた。社長賞に値する」と称える。
日本生産性本部がまとめた「レジャー白書」によると、
釣り人口は1990年代起きた空前のアウトドアブームを追い風に、90年にピークの2020万人に達した。
その後は、娯楽の多様化や可処分所得(自由に使えるお金)の低下などを背景に減少の一途を辿り、
2014年は670万人まで減少。
15年は750万人に上がったものの、ピーク時の4割にも届いていない。
社外チームのリーダー井上直美さん(経理課)は
「釣りは女性や子供には難しいというイメージがあるが、『アミ姫』を使えば手軽にできる。
ぜひ家族で釣りの楽しさを体感してほしい」と、釣りファンの拡大に期待を寄せる。
写真:フルーティーな香りで、手を汚さず簡単にしぼり出せる
以下ソース:埼玉新聞 2017年9月6日(水)
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/09/06/07_.html